別離

悲しい悲しい悲しい悲しい非する心で悲しい悲しい背を向け合いでも確かに心は心臓は存在していてそれでも悲しい
真夜中の森の奥深くで溶けてなくなってしまえるような、そのくらい悲しみが深い
確かに私は今日一日中彼といた、楽しかった
はずなんだけどな
「北海道に行ってまた来るから、とかじゃなくて東京にいてまた来るからだよ?すぐだから大丈夫」
メンヘラこじらせると距離とか時間とかの問題じゃない
どうして、離れていっちゃうの
どうしてやる事とか私がいちゃいけないの
ああ、関係ないからかな?邪魔だもんね?
なんで私から離れていくの。一週間以内には会える?は?当たり前でしょ?そもそも何で日が開くの?
どうして私の元に居てくれないの、どうしてわたしの持ち手の先にあなたの手綱は繋がっていないの、せめて赤い糸は繋がっていますか?
当たり前に再開して、抱き合って、手を繋いで、頭を撫でられて、他愛もない話をして、甘い言葉の土砂降り、キスをして、愛撫をして、セックスをして。
完璧な合流の仕方と、完璧な昨日じゃないか。
昼間はこの私のベッドで二人で寝ていた。広く感じる。悲しい。寂しい。苦しい。
ああ、やっぱり、さてこそ、とどのつまり、案の定、
どうしても、いずれにせよ、あくまでも、なんとしても、
とっても高くて分厚い壁が邪魔して通れないみたいだ
私は壁の向こうのそちら側へきっと行けない、壁に扉を施工する方法も、よじ登って越える方法も、穴を掘って下から潜る方法も、全て無意味、無傷。無敵。だって自分の人生でコツコツ作り上げた他人との絶対の距離を置くための壁だから。
そんな負の建造物の向こうの暖かで優しくて賑やかな世界の誰でもよくないたった一人の優しさの権化が何気なく壁に触れただけで、壁はヒビが入る、光がさしこむ
ああ、私はそんな眩しい世界は無理なんだ
誰とでも話なんか出来ないんだ
誰とでも仲良く何かなれないんだ
誰とも話なんかしたくないんだ
誰とも仲良くなりたくないんだ
そんな眩しい世界は御免だ、気持ち悪い
沢山の人と仲良くなって何が良いの
遊び?親友と恋人で間に合ってます
雑談?内容も話し手の頭も空っぽじゃん
相談?冗談!お悩み相談室に電話しなよ
心配?余計なお世話、自己満はよそでやれ

知り合い、先輩後輩、友人、友達、全てが害悪
お願いだからもうこれ以上私から彼を奪わないで
一秒でも傍にいさせて
生きるため?仕方ない?
無理になったら心中すればいいだけじゃん

泥棒どもめ

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