禁止

辛い、辛い、辛い
薬に手を出せないのが辛い
自傷出来ないのが辛い
私にとってはこんな世界で生きていく上での素晴らしく尊い逃げ道だったのに
気持ち良くなったり、楽しくなったり、記憶が飛んだり
切って切って切りつけてあらゆる思いを視覚と痛覚で確かめて捨てたり
とてつもなく大切な行為たちなのに
違うベクトルの大切な存在がそれらを禁止する
人質に取られたものが大きすぎて私は何も出来ない
禁止する理由も気持ちも汲み取れない訳じゃない
そりゃ逆の立場で大切な人がジャンキー自傷癖マンだったら、きっと私も泣いて頼み込むだろう
でも立場が違う、私はそちらの人ではない
基本人に頼りたくない私に、特にのめり込む趣味も持たない私に、
暗い気持ち達の消化法は薬と自傷しかないんだ、いや正確には「なかった」なんだろうけど
積もっていくネガティブの処理と責任を、果たして彼は出来るのだろうか、持てるのだろうか
とても辛い、中身がすっからかんの私に恋人という存在が詰め込まれるのはあまりにも重たすぎる
薬と刃物を抜き取られて代わりに愛情どばどば入れられたら、そりゃ元々恋愛依存気質だからそれしか見えないし縋れない
縋る、と言っても本人に相談したり愚痴ったりなんかは絶対にしないけど
謝罪と自責しだすのは目に見えている
彼のせいであり、彼のせいではない
まともに生きて来られなかった産まれて来られなかった私が悪い
もし、もしも壊れて一人になったら
とてつもない反動で私は完全に落ちきるんだろうなあ
好きでこんなんなった訳じゃない、でも元から私って素材の時点で全部駄目なのは決まってたんだ
こんな所教えない限り見る日は来ないから書くけど
私はしのぶに助けて欲しい
もうやだ

耽溺

無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ
ずっとどこかで疑心暗鬼でいたから、今まで何となく平気だったんだと思う
でももう無理だ、大分前から辛かったけど更に無理だ
本気で、本当に、真面目に、一途に、あの人は私が好きらしいいや好きだ
どこかで疑っていたままだったら恋人の体で笑ってデートして楽しいだけでいられたのに
真摯に想われている信憑性が、真実味が、現実を知ってしまうと段々隠せなくなってくる
自分の過剰すぎる依存癖と執着心と見捨てられ不安に
連絡が来ない、なんで連絡してくれないの?
会えない、いつになったら会えるの?
些細な仕草、えなに嫌いになったの?
好きなんじゃないの?好きなんじゃないの?好きなんじゃないの?
好きならこうしてくれるよね、ああしてくれるよね
こんなことしないよね、あんなことしないよね
どんどん眠ってたゴミカスな私が次々起きてくる
早く手を打たないと同じ事の繰り返し
私のこの悪癖は相手の精神を攻撃するんじゃなくて相手の私を好きな感情をぶち壊す
何回も何回も何回も、学ばず治せずに来た
この人だけはそうしたくない
あーあーなんて安っぽい言葉。安直。稚拙。
それでも「この人だけは」なのだ、悲しいことに、この上なく愛しいことに
なんで私なんだろう
なんで私を選んでしまったんだろう
とんでもない貧乏籤だと分かって引いた男だ、考えるだけ答えは私の脳の外にある
いくらでももっとまともな人はいるのに
いくらでももっと幸せになれるのに、幸せになって欲しいのに
それだけの権利と価値のある人なのに
なんで私なの
私は権力も才能も地位も名誉も富も輝かしいものは何一つ持っていない
持っているのは病気と、罪と、べっとりとした愛情だけ
時々、いや、割と頻繁に思う事がある
でもそれを一度でも口にしてしまったらきっとひどく傷付いてしまうのは目に見えているから、ずっと喉の奥にしまっている
お互いをズタズタにするとても酷い一言
だからそんなものは奥に奥に押し込んで、笑顔で彼と手を繋ぐのだ、歓談するのだ
もう這い上がれない所まで来ている、苦手な部分はあれどまったく嫌いになれない、寧ろその逆の気持ちがひたすら膨張していく
彼の好意はとても暖かい、私の好意は棘が潜んでいる
私は彼を幸せに出来るだろうか。今更どんな完璧人間が現れようと譲る気はさらさらないけど
まあもし彼から手を離すような事になったとしても、きっと私は悲しみつつも「それが正解だよ」と見送れるのだろう
自分で書いててぼたぼたなんか落ちるのだから、本気でそんな事は勿論思ってないしやっぱり大好きなのだけれど。
好きだから苦しい、自分をどう殺すかが課題だ
向こうはとんでもない貧乏籤を引いてしまったけれど、
こちらは素晴らしい当たり籤を引き当てたのだ
うまいこと融合して普通の幸せを掴めたらなぁ

無理

無理無理無理もう無理もう駄目限界
ライブ?遠いし一時的にはしゃいでわめいて疲れただけじゃないか
そんなら薬キメてた方が何百倍も気持ち良いし嫌な事なんて忘れられるわ
帰ってきてから堰を切ったように涙が止まらない
ああなんて悲惨な状態なんて無意味な一日
明日もどこかへ行っちゃうの?
合計で離れてる時間の方がもしも長かったら
あなたはなにしにきたの?

切抜

「んー。恥ずかしいけど もっかい言うね めちゃんこ愛してるので、ので。
僕だけ見ててくださいです、
信用なんてされてないかもだけど 待っててくれたら飛んでくし
これでもゆーりのこと優先してるつもりだからね?ね。」

どうしてこの男は何をしても私の事を煩わしく思わないのだろう
嫌味をぶつけて、お友達との約束も壊そうとしたのに
僕だけ見てて、なんて。
ずっと見てるから常に騒々しい心内だというのに
ずっと見てるから離れてくの嫌なのに
ずっと見てるから友達と遊んで欲しくないのに
ずっと見てるから仕事なんか行かないで欲しいのに
周辺から、社会から、世界から刃が私に向いている
そんなワガママまかり通らない
そんな鬼気迫って突きつけてこなくてもいいのに
私は生きるのに向いていない存在
そんなの昔々のそのまた昔はるか昔のまた昔っから知ってるわ
本当に誰も周りにいなくなったら
ちぃも、家族も、きょうだいも、しのぶも。
あっという間に死んでやるからもう少し待ってろ

忘却

やっぱり覚えていない
思い出せない
何をして何を口にしたか
記憶が破けている
使いすぎたみたい

同居

ずっと一緒に居られないなら
ずっと希死念慮も消えないよ
傷も薬も後ろをついてくるよ
どうなったって知らない
どうでもいいしそんなの
然るべき時に然るべき結末になるだけだ
あんまり甘く見てると痛い目見るよ
お互いにね

別離

悲しい悲しい悲しい悲しい非する心で悲しい悲しい背を向け合いでも確かに心は心臓は存在していてそれでも悲しい
真夜中の森の奥深くで溶けてなくなってしまえるような、そのくらい悲しみが深い
確かに私は今日一日中彼といた、楽しかった
はずなんだけどな
「北海道に行ってまた来るから、とかじゃなくて東京にいてまた来るからだよ?すぐだから大丈夫」
メンヘラこじらせると距離とか時間とかの問題じゃない
どうして、離れていっちゃうの
どうしてやる事とか私がいちゃいけないの
ああ、関係ないからかな?邪魔だもんね?
なんで私から離れていくの。一週間以内には会える?は?当たり前でしょ?そもそも何で日が開くの?
どうして私の元に居てくれないの、どうしてわたしの持ち手の先にあなたの手綱は繋がっていないの、せめて赤い糸は繋がっていますか?
当たり前に再開して、抱き合って、手を繋いで、頭を撫でられて、他愛もない話をして、甘い言葉の土砂降り、キスをして、愛撫をして、セックスをして。
完璧な合流の仕方と、完璧な昨日じゃないか。
昼間はこの私のベッドで二人で寝ていた。広く感じる。悲しい。寂しい。苦しい。
ああ、やっぱり、さてこそ、とどのつまり、案の定、
どうしても、いずれにせよ、あくまでも、なんとしても、
とっても高くて分厚い壁が邪魔して通れないみたいだ
私は壁の向こうのそちら側へきっと行けない、壁に扉を施工する方法も、よじ登って越える方法も、穴を掘って下から潜る方法も、全て無意味、無傷。無敵。だって自分の人生でコツコツ作り上げた他人との絶対の距離を置くための壁だから。
そんな負の建造物の向こうの暖かで優しくて賑やかな世界の誰でもよくないたった一人の優しさの権化が何気なく壁に触れただけで、壁はヒビが入る、光がさしこむ
ああ、私はそんな眩しい世界は無理なんだ
誰とでも話なんか出来ないんだ
誰とでも仲良く何かなれないんだ
誰とも話なんかしたくないんだ
誰とも仲良くなりたくないんだ
そんな眩しい世界は御免だ、気持ち悪い
沢山の人と仲良くなって何が良いの
遊び?親友と恋人で間に合ってます
雑談?内容も話し手の頭も空っぽじゃん
相談?冗談!お悩み相談室に電話しなよ
心配?余計なお世話、自己満はよそでやれ

知り合い、先輩後輩、友人、友達、全てが害悪
お願いだからもうこれ以上私から彼を奪わないで
一秒でも傍にいさせて
生きるため?仕方ない?
無理になったら心中すればいいだけじゃん

泥棒どもめ

前夜

どうしよう
どうしようどうしようどうしよう
あんなに待ち侘びていたのに
あんなに会いたかったのに
いざ、となると物凄く会いたくない
嫌いとかそういうのじゃない、本当に今の自分を見せていいのか困惑しているのと、本当に久しぶりでどうしたらいいか分からず緊張で胃が八つ裂きになりそうだからだ
会ったらきっといつも通りだろうけど
それまでのこの焦燥感をどう処理しよう

理解

昨日だか一昨日だかに少しだけ通話した
まず私の健忘時の奇行についての真偽が知りたくて二つ質問をした、片方は白、片方は黒だった
黒の件にちなんで彼の実家が今後どうなるかという話を初めて聞いた、と同時に、彼のお父様がどこで何しようが「定住」した瞬間に彼よりも早く私は正確な住所を特定出来る自信がある事に我ながら気持ち悪いと思った
あと離婚済みなのは最初から知っていたけど浮気別れなのは初めて知った。目撃を匂わすような発言もあった。彼には悪いけど、そういった過去や経験を持って彼が今まで生きてきたならばそれは寧ろ反面教師として活きて彼はとても一途な男性に育ったのではないのか、という憶測。飽くまで。
というか本当に私も私で自分ちこそ離婚はしていないものの(なお離婚話が浮上していた事や当人は誰にもバレていないと思っている浮気の事実は娘こと私だけ知っている)、
人生で関わった人達の過半数が離婚家庭だから良くも悪くもそういう、向こうからしたらある種の告白的なものに全く動じない。
あんなに沢山いる幼馴染達の親は全員離婚済みだし、りょうすけもだし、高校で関わった子も寧ろ基本離婚家庭だった
理由は勿論各家庭ごとに様々だし、軽いものから重いものまで、でも両親がいてクソな家庭環境、毒親の人もそれなりに知っているから結局私にとって相手方の親、家庭事情は基本的にどうでもいい、大事なのは本人の人間性だ、ぬくぬくに育てられて本人がゴミクズパターンを1年かけてじっくり味わされたから余計に私は家より当人の出来を気にする

あと、大事な報告のしなささについて
極論としてまとめちゃうと「マイペースだから」だった。
いやそれでも言うでしょ?時間とか分からないとこっちが身動きとか取れないよね?と尋ねたところやっぱりマイペースな答えをふにゃふにゃと返され、しかし当日にはちゃんと明確に教えるから大丈夫だよとの事。
いや当日かよって。事前に予定を組み立てるとかがないみたいだ。私この人と旅行とか行く事って可能なんだろうか…色んな所行きたいのになあ…
まあ、当日ではあるものの一応ハッキリとした連絡はあるらしいから、あまり期待せずに当日は待機していようと思う、出来るか分からないけどちょっとやる事あるし。かなり期間空いちゃったからダメかなぁ、一応それっぽい理由つけて親から保険証取り戻しとくかなぁ、それこそ保険に。
あと、2日。
明日中に部屋の掃除と自分のケア。

改変

「花壇に6弦
赤いカーテン
低音と液晶
そこに居たわたしが
そこに居るわたしが
笑って居られないよ」